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神経科学:状態依存的な報酬の摂取を決定する内因性オピオイド回路
Nature 598, 7882 doi: 10.1038/s41586-021-04013-0
μオピオイドペプチド受容体(MOPR)の刺激は、呼吸、痛覚脱失、報酬行動を変化させ、薬物の乱用や過剰摂取を引き起こす可能性がある。MOPRは非常に重要であるにもかかわらず、MOPRが完了行動を調節する内因性機構は解明されていない。今回我々は、マウスで、MOPRによる報酬摂取の内因性調節が、背側縫線核から側坐核への特異的な投射を介して行われていることを報告する。MOPRを介した縫線核終末の抑制は、完了応答の決定に必要十分である一方、エンケファリンを含有する側坐核の特定の細胞集団は報酬の摂取に先立って働く。このことから、局所的なエンケファリンの放出が、内因性MOPRリガンドの供給源だと示唆される。この知見は、側坐核のエンケファリンニューロンを選択的に修飾したり、エンケファリンをCRISPR–Cas9によって破壊したりすることにより実証された。今回の結果は、状態依存的な摂取行動のための基本的な内因性オピオイド回路を特定したものであり、オピエートによる報酬の修飾はその代替機構であることを示唆している。

