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ナノスケールデバイス:本来的にフレキシブルな32ビットArmマイクロプロセッサー

Nature 595, 7868 doi: 10.1038/s41586-021-03625-w

50年近く前、インテル社は、世界初の商用生産マイクロプロセッサーである「4004」を生み出した。4004は、シリコンの10 μmプロセス技術を用いて製造された2300個のトランジスターを搭載した質素な4ビットCPU(中央演算処理装置)で、単純な算術計算しかできなかった。この草分け的なプロセッサーの実現以来、たゆまぬ技術開発によって、高性能化がますます進み、最先端のシリコン64ビットマイクロプロセッサーのトランジスター数は、現在300億個に達している(例えば、7 nmプロセス技術で製造されたAWSのマイクロプロセッサー「Graviton2」など)。マイクロプロセッサーは、今や我々の文化にあまりに深く浸透してメタ発明、つまり他の発明の実現を可能にするツールとなっており、つい最近では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチンを記録的な速さで開発するのに必要なビッグデータ分析を可能にした。今回我々は、金属酸化物薄膜トランジスター技術を用いてフレキシブル基板上に開発された、32ビットArm[縮小命令セット計算(RISC)アーキテクチャー]マイクロプロセッサー(PlasticARMと呼ぶ)について報告する。フレキシブルエレクトロニクスは、主流の半導体産業とは異なり、超薄のフォームファクター、適合性、超低コスト、大量生産の可能性と相まって、日常的な物体とシームレスに一体化する領域で動作する。PlasticARMは、日常的な物体に数十億個の安価な超薄型マイクロプロセッサーを組み込む先駆けとなる。

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