Perspective

ゲノミクス:「ゲノミクスの最前線」におけるヒトの健康改善に向けた戦略的構想

Nature 586, 7831 doi: 10.1038/s41586-020-2817-4

30年前のヒトゲノム計画の開始に始まり、2003年の同計画完了後も、ゲノミクスは引き続き、基礎研究およびトランスレーショナル研究においてますます中心的・触媒的な役割を担うようになってきている。また、ゲノム情報を臨床ケアでいかに効果的に使用できるかを示す研究も増えている。今後期待される数多くの進歩のうち、特に技術開発、生物学的知見、臨床応用の進歩により、ゲノミクスは将来、生物医学研究のほぼ全ての領域へとさらに広範に統合され、主流の医療および公衆衛生活動に取り入れられ、日常生活における重要性を増すようになると考えられる。米国立ヒトゲノム研究所は最近、研究コミュニティーを代表して、ヒトゲノミクスにおける将来の研究の優先事項および機会を特定するための、健康面での応用に重点を置いた複数年にわたる戦略的取り組みを完了した。本論文では、今後ヒトゲノミクスの最先端、すなわち「ゲノミクスの最前線(The Forefront of Genomics)」に想定される、最優先の諸要素について述べる。

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