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幹細胞:免疫を回避するヒト膵島様オルガノイドは糖尿病を改善する

Nature 586, 7830 doi: 10.1038/s41586-020-2631-z

幹細胞から作られる膵島はインスリン依存性糖尿病の治療法として有望だが、この目標の達成にはまだ難問が残っている。今回我々は、誘導多能性幹細胞からヒト膵島様オルガノイド(HILO)を作製し、非カノニカルなWNT4シグナル伝達が、ex vivoでのグルコース刺激によるロバストなインスリン分泌に必要な代謝成熟を駆動することを示す。機能的に成熟したこのようなHILOは、内分泌様の細胞タイプを含んでいて、糖尿病のNOD/SCIDマウスに移植すると、グルコース恒常性を迅速に再確立する。免疫チェックポイントタンパク質であるPD-L1(programmed death-ligand 1)の過剰発現は、HILO異種移植片を保護して、正常な免疫能を持つ糖尿病マウスでグルコース恒常性を回復させることができ、この恒常性は50日間にわたって維持された。さらに、ex vivoでのインターフェロンγによる刺激によって、内因性のPD-L1発現が誘導され、T細胞の活性化と移植片拒絶が制限された。免疫による検知を回避できるグルコース応答性膵島様オルガノイドの作製は、糖尿病治療での死体膵島移植や機器に依存する治療法の有望な代替手段になる。

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