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免疫学:構造細胞は器官特異的な免疫応答の主要な調節要因である
Nature 583, 7815 doi: 10.1038/s41586-020-2424-4
哺乳類の免疫系は、病原体と闘うために非常に効果的な一連の機構を実行している。その主な構成要素は、自然免疫を制御する骨髄細胞や適応免疫を構成するリンパ球などの、造血系の免疫細胞である。しかし、免疫機能は造血細胞に特有のものではなく、他の多くの細胞タイプにも基本的な病原体防御機構が見られる。今回我々は、造血系以外の免疫学的性質についての理解を深めるために、上皮、内皮、繊維芽細胞という3タイプの主な構造細胞で免疫遺伝子の調節を系統的に調べた。細胞の表現型解析、トランスクリプトームの塩基配列解読、クロマチン接近性のプロファイリング、エピゲノムのマッピングを用いて、マウスの12種類の器官においてこれらの細胞タイプの特性解析を行った。得られた包括的なデータセットから、構造細胞における免疫遺伝子の複雑な活性と制御が明らかになった。観察されたパターンは、高度に器官特異的で、構造細胞と造血系免疫細胞の間で広範な相互作用を調節していると考えられる。さらに、組織恒常性を維持している構造細胞にはエピジェネティックにコードされた免疫能があることが分かり、この免疫能は全身性ウイルス感染に応答して作動した。この研究は、非造血系の構造細胞にも広く免疫遺伝子活性があり、器官特異的な複雑性が見られることを明らかにするとともに、マウスで構造細胞を調節するエピジェネティックネットワークや転写ネットワークの高分解能マルチオミクスアトラスを提示している。

