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考古学:考古学的土器の正確な化合物特異的14C年代測定

Nature 580, 7804 doi: 10.1038/s41586-020-2178-z

土器は、遺跡から最も一般的に出土する人工物の1つである。そうした土器の型式学およびセリエーションに基づく相対年代の決定は1世紀以上にわたって行われてきたが、放射性炭素年代測定法を用いる土器の正確な年代測定は、有機物の混和材の残存に限界があり目に見える残渣に関する信頼性が低いため、極めて困難であることが分かっている。本論文では、分取ガスクロマトグラフィーで精製した2種類の脂肪酸、パルミチン酸(C16:0)およびステアリン酸(C18:0)を用いた、土器に吸収されていた食物残渣中の14Cの加速器質量分析に基づく考古学的土器の直接的な年代測定法について報告する。我々は、土器から抽出された脂質の正確な化合物特異的放射性炭素年代測定の結果を示す。得られた年代は、年輪年代学的な年代、ならびにこれまでに放射性炭素年代が決定されている他の物質を含有する遺跡の包含物や地域的編年との比較によって厳密に評価した。注目すべきことに、土器に含まれるC16:0脂肪酸およびC18:0脂肪酸それぞれから得られた化合物特異的な年代は、結果の内部精度管理として機能し、年代が測定されている他の一般的な物質の年代と完全に適合していた。土器の正確な放射性炭素年代測定からは、(1)土器の使用年代、(2)特定の食品が利用されていた時期など、有機物残渣の古さ、(3)従来の手法で年代測定可能な物質の存在しない遺跡の編年、(4)土器の型式編年の直接検証が得られる。我々は、この方法を用いて、英国、アナトリア、中部ヨーロッパ、西部ヨーロッパ、アフリカ・サハラ地域で出土した新石器時代の土器に残る、乳製品および肉製品の利用年代を明らかにした。

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