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大気科学:熱帯における新たな粒子の形成に起因する雲凝結核の大規模な供給源

Nature 574, 7778 doi: 10.1038/s41586-019-1638-9

雲凝結核(CCN)は、雲の性質、ひいては地球の放射収支に影響を及ぼす可能性がある。自由対流圏における凝結可能な蒸気による新たな粒子の形成(NPF)は、特に遠隔の清浄な大気領域のCCNに寄与すると示唆されているが、直接証拠は乏しく、この寄与の規模もよく分かっていない。今回我々は、エアロゾルのサイズの鉛直分布の航空機によるin situ観測を用いて、NPFの発生を全球スケールで調べた結果を提示する。その結果、太平洋と大西洋の両方の上空の熱帯対流域における高高度で、激しいNPFが観測された。化学輸送モデルの結果と合わせると、今回の知見は、NPFが熱帯の上部対流圏における全球スケールの帯として全ての経度で持続しており、地球表面の約40%を覆っていることを示している。さらに、熱帯の上部対流圏におけるこのNPFは、下部対流圏における全球的に重要なCCNの供給源であることが見いだされた。下部対流圏ではCCNが雲の性質に影響を及ぼす可能性がある。今回の知見は、新たな粒子が地表に向かって降下する際のCCNの生成が全球モデルでは十分に捉えられておらず、熱帯の上部対流圏のNPFの規模と、その後の新たな粒子のCCNサイズへの成長を過少評価する傾向があることを示唆している。

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