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がん:単一細胞ゲノミクスによる髄芽腫の細胞構造の解明

Nature 572, 7767 doi: 10.1038/s41586-019-1434-6

髄芽腫は、小児期に発生する悪性小脳腫瘍タイプの1つで、異なる分子サブグループからなる。これらのサブグループのゲノムの特徴は明確にされているが、細胞の多様性がどの程度、それらの生物学的特性や臨床的挙動の違いを生み出す原因になるのかはほとんど調べられていない。今回我々は、単一細胞トランスクリプトミクスを用いて、全ての分子サブグループに及ぶ25の髄芽腫で腫瘍内および腫瘍間の不均一性を調べた。WNT、SHH、グループ3の腫瘍はサブグループ特異的な未分化および分化したニューロン様悪性細胞集団を含んでいたが、グループ4の腫瘍は分化したニューロン様新生物細胞のみからなっていた。SHH腫瘍は、患者の年齢と相関する、さまざまな分化状態の顆粒ニューロンに非常に類似していた。グループ3とグループ4の腫瘍は、未分化前駆細胞様細胞からより成熟したニューロン様細胞への発生の軌跡を示し、それらの相対的割合によってこれらのサブグループが識別された。異種間トランスクリプトミクスから、SHHとグループ4のサブタイプの推定される起源細胞が、別個のグルタミン酸作動性細胞集団であることが分かった。まとめると、これらのデータから、髄芽腫のサブタイプ特異的な生物学的性質の原因となる細胞状態や発生状態についての手掛かりが得られた。

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