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発生生物学:哺乳類の器官発生横断的な遺伝子発現
Nature 571, 7766 doi: 10.1038/s41586-019-1338-5
哺乳類の器官発生における遺伝子発現の進化は、ほとんど解明されていない。今回我々は、ヒト、アカゲザル、マウス、ラット、アナウサギ、ハイイロジネズミオポッサム、セキショクヤケイの、器官形成初期から成体期までの発生中の複数の時点にわたる、7つの器官(大脳、小脳、心臓、腎臓、肝臓、卵巣、精巣)のトランスクリプトームについて報告する。遺伝子発現パターンの比較から、種横断的な発現段階の一致と、生殖腺の発生の際の重要事象のタイミングの差異が突き止められた。遺伝子発現の幅と純化選択の程度は発生期間中に次第に減少する一方、正の選択の量や新しい遺伝子の発現は増加することが分かった。我々は、種横断的に個々の遺伝子の発現の時間的な軌跡の違いを明らかにし、これによって軌跡の変化の度合いは脳組織で最も小さく、肝臓と精巣で最も大きいことが判明した。我々の研究は、7つの動物種を横断する7つの器官の発生トランスクリプトームについての情報源と、哺乳類の器官の発生と進化を特徴付ける比較解析結果をもたらす。

