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考古学:中国南西部で発見された中期更新世後期のルヴァロワ石器技術
Nature 565, 7737 doi: 10.1038/s41586-018-0710-1
ルヴァロワ技法は、調整石核のさまざまな技術の中で最も知られているものの1つで、アフリカおよびユーラシア西部において約30万年前に発展した石器技術の重要な特徴である。既存の考古学的証拠からは、アジア東部のヒト族の中期更新世後期の石器技術にはルヴァロワ的な要素がなく、この技術がアジア東部に広まったのは後期更新世(約4万~3万年前)で、これは現生人類の分散と関連していたことが示唆されている。今回我々は、中国南西部の観音洞遺跡の石器群に由来する、年代が約17万~8万年前と推定されるルヴァロワ技術の証拠を示す。我々の知る限り、これはアジア東部におけるルヴァロワ技術の証拠としては最古のものである。従って今回の知見は、ルヴァロワ技法の起源と広がりに関する既存のモデル、また、そうしたモデルと後期更新世における現生人類の分散との関係性に対して、疑問を投げ掛けるものである。

