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神経変性:死後脳下垂体由来の成長ホルモンに混入したアミロイドβタンパク質病変の伝播

Nature 564, 7736 doi: 10.1038/s41586-018-0790-y

我々は以前に、プリオンが混入した、ヒト死後脳の下垂体に由来する成長ホルモン(c-hGH)を小児期に投与されたクロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)患者において、アミロイドβタンパク質(Aβ)の沈着が認められることを報告した。治療により誘発された(医原性の)CJD(iCJD)のこれらの比較的若い患者では、他のプリオン病患者や対照群とは異なり、脳実質や血管でAβの著しい沈着が見られ、実験動物でAβ沈着のシードを形成するアルツハイマー病脳ホモジネートの能力と関連付けられることから、我々は、用いられたc-hGHのバッチには、プリオンだけでなくAβのシードが混入していた可能性を主張するに至った。しかし、そのためには実験研究ではなく、ヒトにおける相関研究が必要であり、因果関係は結論付けられなかった。この仮説の公衆衛生における重要性を考え、我々は保管されたc-hGHのバイアルの特定と生化学的解析に取り組んだ。その結果、iCJDとAβ病変を持つ患者に用いられた特定のc-hGHのバッチでは、Aβ40とAβ42、そしてタウタンパク質のレベルがかなり高く、この製剤を、ヒト化した変異型のアミロイド前駆体タンパク質を発現するマウスの大脳内に注入すると、Aβ斑形成や脳Aβ–アミロイドアンギオパチーのシードとなり得ることが分かった。これらの結果は、保管されたc-hGHバイアルの中にAβシードが存在することを確証付け、仮説を立てたヒトでのAβ病変の医原性伝播と一致する。今回の実験による立証は、アルツハイマー病の予防と治療の両方に対する示唆を含み、プリオン伝播の偶発的リスクをもたらすことが長年認識されてきた内科的および外科的な手法によって生じる、Aβシードの医原性伝播に関するリスクの見直しを促すだろう。

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