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海洋科学:1900〜2017年における米国東海岸の海水準の変化傾向における空間的変動の起源

Nature 564, 7736 doi: 10.1038/s41586-018-0787-6

相対的海水準(地殻に対する相対的な海面の高さ)の歴史的な変化傾向の原因の特定は、将来の変化の予測に不可欠である。過去1世紀の米国東海岸に沿った海水準の変化速度は空間的にばらついており、相対的海水準は、南部大西洋湾(South Atlantic Bight)とメイン湾よりも中部大西洋湾(Mid-Atlantic Bight)に沿ってより速く上昇した。過去の研究では、最終退氷期に対し現在も継続している地球の応答、表面における氷と水の再分配、海洋循環の変化が、この大規模な空間的パターンに大きく寄与していることが示唆されている。本論文では、計測データと、確率論的手法を用いた代理指標による再構築結果を分析して、地殻の垂直運動が1900〜2017年の米国東海岸に沿った相対的海水準の変化傾向における地域的な空間的差異に支配的な影響を及ぼしており、これによって大規模な空間的変動の大半を説明できることを示す。最終退氷期に関連して現在も継続している周辺のフォアバルジの緩和に起因する海岸沈降の速度は、ノースカロライナ、メリーランド、バージニアの辺りで最も大きい。そのような構造から、地球の弾性リソスフェアが、他のモデルの想定より厚いことが示唆される。さらに我々は、この期間の相対的海水準の変化傾向に、退氷とは無関係で、20世紀の氷と水の再分配の寄与を示唆するかなりの海岸勾配があることも見いだした。今回の結果は、米国東海岸における相対的海水準の長期的な上昇速度の大規模な空間的変動の大半が、今後数世紀にわたって同様の速度で持続する地質学的過程に起因することを示している。

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