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発生生物学:StellaはDNMT1を介したde novoメチル化を妨げることで卵母細胞のメチロームを保護する
Nature 564, 7734 doi: 10.1038/s41586-018-0751-5
哺乳類卵母細胞の出生後の成長に伴ってDNAメチル化の漸進的な獲得が起こり、このメチル化は主に、de novo型DNAメチルトランスフェラーゼのDNMT3Aによって仲介される。精子やほとんどの体細胞のゲノムとは異なり、卵母細胞のゲノムは、転写的に不活性な領域ではあまりメチル化されていない。しかし、このような卵母細胞メチロームの独自の特性が決定される仕組みや、それが初期胚の発生能に与える影響については、ほとんど分かっていない。今回我々は、雌の妊性に必須の因子であるStellaが、マウスの卵母細胞メチロームの形成において重要であることを示す。Stellaを欠失した卵母細胞では、不活性な遺伝子のプロモーター内をはじめとして、ゲノム規模レベルで過剰なDNAメチル化が起こった。このような異常な過剰メチル化は、2細胞期胚に部分的に受け継がれており、接合子でのゲノム活性化が損なわれる。機構的には、Stellaの欠損は、DNAメチル化調節因子であるUHRF1の核内での異所的な蓄積を引き起こし、その結果、維持型メチルトランスフェラーゼDNMT1の核内での局在異常が起こる。遺伝学的解析により、Stellaを欠損した卵母細胞における異常なDNAメチロームの形成に、UHRF1とDNMT1が主要な役割を持つことが確認された。従って、StellaはDNMT1とUHRF1が仲介する異常なde novo DNAメチル化を防ぐことによって、独特な卵母細胞のエピゲノムを保護している。

