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幹細胞:VCAM-1+マクロファージはHSPCの血管ニッチへのホーミングを誘導する

Nature 564, 7734 doi: 10.1038/s41586-018-0709-7

造血幹・前駆細胞(HSPC)は、全ての血液細胞系譜を作り出して、脊椎動物の全生涯を支えている。HSPCは発生中の背側大動脈内の内皮細胞から生じ、その後、この新生細胞はホーミングによってニッチにつなぎ留められ、さらなる増殖や分化を行うことができようになる。微小循環の単位としてのさまざまな血管や、ストローマ細胞などのニッチ構成要素からなる独特のニッチ微小環境がこの過程を調節する。しかし、この微小環境の詳細な構造やHSPCホーミングの調節機構は分かっていない。今回我々は、高度なライブ画像化法と細胞標識系を用いて、ゼブラフィッシュの尾部造血組織(哺乳類の胎仔肝に相当)におけるHSPCホーミングの高分解能解析を行い、HSPC保持の調節における血管構造の役割を明らかにする。VCAM-1+マクロファージ様のニッチ細胞集団が、静脈叢の内部表面を巡回してITGA4依存的にHSPCと相互作用し、HSPCの保持を指示することが分かった。「案内細胞(usher cell)」と名付けられたこのような細胞は、尾部静脈性毛細血管や静脈叢と共に、ホーミング微小環境内の保持ホットスポットを決定している。従って、この研究は、HSPCホーミングの機構についての手掛かりを示し、巡回を行っているVCAM-1+マクロファージ集団がHSPCの保持に不可欠な役割を担っていることを明らかにしている。

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