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気候科学:陸域貯水量の観測される変化に対する大気中の二酸化炭素の増加率の感度

Nature 560, 7720 doi: 10.1038/s41586-018-0424-4

陸上の生態系は、平均して二酸化炭素(CO2)の人為的排出量の30%を吸収しているため、大気のCO2濃度の上昇を遅らせている。大気中のCO2の増加率の年々変動は、主に陸上生態系による炭素の取り込みの変動に起因している。熱帯の気温変化に対する炭素取り込みの変動の感度には十分な裏付けがあるが、全球の水利用可能量の役割を特定するのは難しかった。直接観測が不足していることから、水利用可能量に使用できる代理指標は、これまで時間差のある降水量偏差と干ばつ指数のみであった。今回我々は、衛星による重力測定で得られた陸域貯水量の変化に関する近年の観測結果を用いて、陸域の水が全球スケールから地域スケールで炭素循環の変動に及ぼす影響を調べた。その結果、CO2の増加率は観測された陸域貯水量の変化に極めて敏感であり、より乾燥した年の大気中のCO2はより速く増加することが示された。我々は、この全球的な関連性が既知の気温の影響とは無関係であり、現在の炭素循環モデルでは過小評価されていることを立証する。今回の結果は、陸域貯水量の年々変動が陸域の炭素シンクに大きな影響を及ぼすことを示しており、水と炭素循環の相互作用の重要性を浮き彫りにしている。

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