Review

神経科学:渡りをする動物での長距離にわたる航路決定と磁気感知

Nature 558, 7708 doi: 10.1038/s41586-018-0176-1

「渡り」、すなわち季節的長距離移動をする動物が、数千キロメートルにわたる移動経路をどのようにして見つけ出すのか、その仕組みは何世紀にもわたって我々の関心を引きつけてきた。本総説では、動物が定位と航路決定に使う機構について、特に長距離移動する動物と磁気感知に注目して検討する。長距離の航路を決定する作業はどのような例でも3つの段階から成り立っており、単一の手掛かり、あるいは単一の機構で何千キロメートルもの距離にわたって動物を極めて正確に誘導できるものは存在しないと考えられ、複数の尺度と複数の感覚によって得た手掛かりを脳で統合することが必要である。最後に私は、長距離移動する動物の航路決定機構に関わる重要な疑問で、今後20年間におそらく解決されるに違いないものを20件列挙する。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度