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神経科学:哺乳類味覚系における味質の誘意性と性質の符号化
Nature 558, 7708 doi: 10.1038/s41586-018-0165-4
味覚系が味物質(これは何の味か)を特定できることによって、動物は異なる基本味質を認識・識別できる。一方、味物質の誘意性(食欲をそそるか、嫌悪を引き起こすか)は、その物質の快・不快の感情価を決定して、選択的行動の実行を誘発する。今回我々はマウスで、甘味と苦味にどのように誘意性と性質が与えられるかを調べた。その結果、甘味応答皮質と苦味応答皮質のニューロンは、扁桃体の地形的に異なる領域に投射しており、食欲をそそる信号と嫌悪する信号を運ぶ神経投射は、はっきりと分離していることが分かった。我々は、扁桃体への選択的な味覚入力を操作することで、中立的な水の味刺激に正または負の誘意性を与えることができ、甘味物質と苦味物質の快・不快値を逆転させることさえ可能であることを示す。注目すべきことに、扁桃体ニューロンの活動を抑制したマウスは、味覚野の直接刺激あるいは甘味化合物・苦味化合物の投与に関連する誘意性を反映する行動を示さなくなる。それでも、これらのマウスは、野生型の対照マウスと全く同じに、味物質の特定も識別も可能だった。これらの結果は、味覚系が典型的で既定的な、魅力的な味に対する行動および嫌悪する味に対する行動を引き起こす仕組みを説明する助けとなり、味の性質の識別と誘意性の割り当てのために異なる神経基盤が存在することを裏付けている。

