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医学研究:肝臓移植における正常体温保存の無作為化試験
Nature 557, 7703 doi: 10.1038/s41586-018-0047-9
肝臓移植は非常に成功を収めている治療の1つだが、提供臓器の不足により厳しい制約を受けている。しかし、提供臓器となり得る臓器の多くが使用できていない。それは最適な状態でない肝臓は従来の冷蔵保存に耐えられず、術前に臓器の生存能を評価する信頼性の高い方法がないためである。正常体温での機械灌流は、肝臓を生理的状態に保ち、冷却を避け、回復と機能試験を可能にする。今回我々は、220件の肝移植での無作為化試験において、従来の単純冷蔵保存に比べ、正常体温保存では、器官廃棄率は50%低く、平均保存期間は54%長いにもかかわらず、肝細胞酵素放出で測定される移植片の損傷が50%少ないことを示す。胆管合併症、移植片生着率、患者生存率には有意差は見られなかった。もし臨床応用に進めば、これらの結果は肝移植の転帰や、移植待機患者の死亡率に大きな影響があると思われる。

