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進化学:線虫では母親個体の日齢が表現型の多様性を生み出す

Nature 552, 7683 doi: 10.1038/nature25012

細菌、線虫、齧歯類およびヒトでは、同一環境で成長する遺伝的に同一の個体集団内で、しばしば表現型に大きな多様性が見られる。若干の例外を除いて、この原因はよく分かっていない。今回我々は、線虫の一種Caenorhabditis elegansの同質遺伝子系統において、孵化時のサイズ、発生速度、成長速度、飢餓耐性、繁殖能力に加え、体細胞組織と比較した生殖系列の発生速度にも多様性が見られることを示す。この多様性の主な原因はその母親個体の日齢であり、若齢の母親個体の子孫は複数の表現型異常を示すことが分かった。ある個体の生涯にわたって複数の形質に多様性が見られる原因となる分子機構は、母親個体から胚へのリポタンパク質複合体ビテロゲニンの供給が、母親個体の日齢依存的に変化するためであることが突き止められた。若齢の母親個体による最適ではない子孫の産生は、短い世代時間の競合する適応度形質と、子の生存や繁殖力の間のトレードオフを反映している可能性がある。

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