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天文学:重力波イベントGW170817のX線対応天体

Nature 551, 7678 doi: 10.1038/nature24290

天体物理学における長年のパラダイムは、2つの中性子星の衝突つまり合体が、継続期間の短い(2秒未満)γ線バーストを駆動する、高度に相対論的で細く絞り込まれたアウトフロー(ジェット)を形成するというものである。しかし、このモデルに対する観測的な裏付けは、間接的なものしかない。未解決な予測の1つに、そのような合体からの重力波イベントがγ線バーストを伴っていて、これらのバーストの大半はジェットの軸方向から外れて見える、つまりγ線バーストが地球からそれた方向を向いているはずであるというものがある。本論文では、重力波イベントGW170817に付随するX線対応天体を発見した観測について報告する。可視光と赤外光での電磁波対応天体は、合体による放出物中に新たに合成された速い中性子捕獲(r過程)物質の放射性崩壊による光(「キロノバ」と呼ばれる)が支配的であるが、X線、そして後の電波における観測結果は、軸からそれた方向から見た継続時間の短いγ線バーストと一致する。今回、キロノバトランジェント天体と一致する位置にX線放射が発見されたことから、継続時間の短いγ線バーストと中性子星の合体からの重力波との間の観測上のミッシングリンクが得られ、γ線バースト放射の細く絞り込まれた特性に関して独立した裏付けが得られる。

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