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構造生物学:紅藻のGriffithsia pacificaに由来するフィコビリソームの構造
Nature 551, 7678 doi: 10.1038/nature24278
地球上の生命は、太陽光エネルギーの化学エネルギーへの変換を光合成に依存して行っている。光合成生物は、太陽光を捕捉するために多様な集光系を発達させてきた。フィコビリソーム(PBS)は最も大きな集光性複合体で、これはシアノバクテリアと紅藻が持つ主要な集光性アンテナである。PBSは、フィコビリンタンパク質とリンカータンパク質から構成されるが、PBSの集合機構やそのエネルギー伝達経路はよく分かっていない。今回我々は、紅藻の一種Griffithsia pacificaに由来する16.8メガダルトンのPBSについて、単粒子クライオ(極低温)電子顕微鏡法を使って3.5 Å分解能で得られた構造を報告する。我々は、コア中の4個のリンカー、ロッド–コア間を結ぶ16個のリンカーや52個のロッドリンカーなど、862個のタンパク質サブユニットについてモデルを作成し、合計で2048個の発色団の位置を決定した。この構造は、リンカーとフィコビリンタンパク質の間の特異的な相互作用とリンカー骨格形成の基盤となる機構を明らかにしている。これらの結果は、複合体の集合とPBS内でのエネルギー移動の機構を解明するためのしっかりした構造的基盤を提供するものだ。

