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進化学:ジュラ紀の新たな滑空性哺乳形類
Nature 548, 7667 doi: 10.1038/nature23476
ステム群哺乳形類は、哺乳類の祖先に当たる中生代の動物群で、哺乳類史の最初期における解剖学的進化や生態学的多様化に関して重要な証拠をもたらす。本論文で報告する後期ジュラ紀に由来する新たな2種のeleutherodont類は、滑空に適応した皮膚膜と骨格的特徴を持つ。指趾の特徴からは皮翼類(ヒヨケザル類)や翼手類(コウモリ類)と同様なねぐら形成行動の証拠が得られ、足には翼手類と同様な腿間膜を支える踵骨の突起(けづめ)が存在する。この新たな飛行性タクソンは、系統発生学的には樹上性eleutherodont類と同じ場所に位置付けられる。総合するとこれらの結果は、樹上性の有袋類や有胎盤哺乳類の中での滑空動物の反復進化によく似た進化的実験が存在したことを示している。しかし、滑空性eleutherodont類の間鎖骨–鎖骨構造は固定されており、これは鳥類の叉骨との収斂形質である。また、肩帯は哺乳形類および単孔類との原始形質を保持している。滑空に必要な前肢の可動性は肩峰–鎖骨と肩関節で生じており、こうした動きは、滑空性の有袋類や有胎盤哺乳類で見られるような鎖骨–胸骨結合を回転軸とした肩の動きとは異なるが、両者は収斂形質でもある。

