Perspective
微生物学:宿主マイクロバイオームの束縛された生態系としての進化
Nature 548, 7665 doi: 10.1038/nature23292
ヒトの体には微生物の膨大な群集が存在し、多くの利益をもたらしている。ヒトのマイクロバイオームは複雑で理解するのは困難だが、進化論からはその生物学的特性や健康への影響を分析するための普遍的な枠組みが得られる。今回我々は、定着抵抗性、宿主の栄養状態あるいは免疫の発達などの、マイクロバイオームの特定の特徴を理解するには、宿主と共生生物がどのように進化するかを考慮する必要があることを示す。共生生物は一般に宿主生態系内で競争のために進化するが、一方で宿主はその生態系を束縛し続けるように進化する。マイクロバイオームによって得られる健康上の利益は、微生物間の競争と宿主による制御との間の相互作用として理解され、研究されるべきだと、我々は提案する。

