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生態学:イモリツボカビを介した有尾類の局所的絶滅の駆動要因

Nature 544, 7650 doi: 10.1038/nature22059

近年ヨーロッパに上陸したイモリツボカビ(Batrachochytrium salamandrivorans)は、その後地理的分布および宿主範囲を急速に拡大しており、このツボカビが旧北区西部の両生類に与える前例のない脅威となっていることを裏付けている。この危険を緩和するには、この病原体の、絶滅過程を駆動する疾病生態学を十分に理解する必要がある。今回我々は、ベルギーに生息するマダラサラマンドラ(Salamandra salamandra)個体群について、感染の兆候が最初に見られた直後から2年間にわたり、感染、疾患および宿主個体群の動態を追跡した。その結果、このツボカビの出現は個体群の急速な崩壊と関連していて、回復の兆しは全く見られず、これは主として、生存個体での抵抗性の増強が欠如しており、個体群の動態が死亡数を補填するのを妨げるように働いているためであることが分かった。この病原体は、姉妹種であるカエルツボカビ(B. dendrobatidis)で明らかにされた運動性胞子に加え、環境耐性を有する非運動性胞子という二重の伝播戦略を併せ持つ。イモリツボカビは、水中や土壌中のみならず、無尾類やツボカビに対して感受性がより低い有尾類の種でも毒力を保持しており、これらが病原巣として機能する。今回明らかになった疾病生態学に関するさまざまな特徴は、イモリツボカビのさらなる拡大が、感受性の高い有尾類個体群をヨーロッパ全土において急速に局所絶滅させ得る「最悪の事態」として作用することを示唆している。

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