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生化学:オキセタノシンAの生合成に関わるB12依存性ラジカルSAM酵素
Nature 544, 7650 doi: 10.1038/nature21689
オキセタノシンA(OXT-A)は、強力な抗腫瘍、抗ウイルス、抗菌活性を持つ化合物である。OXT-Aの生合成には、バチルス属細菌Bacillus megateriumのプラスミドにコードされている遺伝子クラスターが関係しており、そこには4つの遺伝子oxsA、oxsB、oxrA、oxrBが含まれる。今回我々は、OXT-Aの産生にoxsAとoxsBの両遺伝子が必要なことを明らかにする。これらの遺伝子がコードするタンパク質である、コバラミン(Cbl)依存性S-アデノシルメチオニン(AdoMet)ラジカル酵素OxsBとHD-ドメインホスホヒドロラーゼOxsAを生化学に解析したところ、OXT-Aは2′-デオキシアデノシンリン酸から、OxsBが触媒してC2′から水素原子を引き抜くことで始まる環縮小反応によって生じることが分かった。つまりOxsBは、生化学的に詳細が明らかになった初の非メチル化Cbl依存性AdoMetラジカル酵素ということになる。OxsBのX線結晶構造解析により、約7000種類あると推定される酵素ファミリーである、Cbl依存性AdoMetラジカル酵素の折りたたみ構造が明らかになった。この研究は補因子であるAdoMetとCblの相互作用を理解するための土台となり、Cbl依存性AdoMetラジカル酵素の触媒作用に関する知見を広げるものである。

