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神経科学:移植された胎仔ニューロンは成体新皮質回路へと組み込まれる

Nature 539, 7628 doi: 10.1038/nature20113

哺乳類成体の脳では、損傷や疾病で失われたニューロンを補充する能力は極めて限られている。移植は、喪失したニューロンの代わりを補充する目的で行われるが、新しいニューロンの既存の回路への組み込みがどの程度可能なのかは分かっていない。本論文では、経時的観察が可能なin vivo 2光子画像化法を用い、成体マウスの視覚皮質に移植した胎仔ニューロンが、4〜8週間以内に真の錐体細胞へと成熟し、基底樹状突起の選択的刈り込み(剪定)を受け、樹状突起棘密度が成体と同程度になり、シナプスボタンが形成されることを示す。単シナプス追跡実験によって、移植されたニューロンは領域特異的求心性入力を受けており、これは膝状体–皮質連絡との位置的対応も含めて、正常な視覚皮質にある錐体ニューロンが受ける入力とマッチすることが分かった。また、刺激選択的な応答性は数週間をかけて正確性を増し、最終的には移植先ホストのニューロンと区別できなくなるまでになった。以上より、成体脳では通常、新規ニューロンを取り込まない新皮質回路に、移植ニューロンは高い特異性を持って組み込むことができる。

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