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進化遺伝学:霊長類の脳における神経活動調節性因子としてのOsteocrinの進化

Nature 539, 7628 doi: 10.1038/nature20111

感覚刺激は、シナプスの形成と可塑性を調節する遺伝子発現ネットワークの活性化などを介して、哺乳類の神経系の成熟と機能を推進している。これらのネットワークは主にマウスで研究されており、脳の発生と機能の特性を制御する、種またはクレード特異的な神経活動調節性遺伝子が存在するのかどうかは分かっていない。本研究で我々は、培養ヒト胎児脳の転写プロファイリングを行い、神経活動依存的な分泌因子Osteocrin(OSTN)を明らかにした。OSTNはヒトのニューロンでは膜の脱分極により誘導されるが、マウスでは誘導されない。我々は、OSTNは神経活動調節性転写因子MEF2に結合するDNA調節エレメントを進化の過程で獲得したことにより、霊長類では別の役割も持つようになったことを見いだした。さらに我々は、OSTNが霊長類の新皮質で発現しており、ヒトのニューロンにおける活動依存的な樹状突起の成長を制限することを示す。以上の知見は、OSTNは感覚入力に応答して、霊長類に独特なニューロン構造および機能の特性を調節していることを示唆している。

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