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マラリア:多様性指向合成により得られる新規多段階抗マラリア薬

Nature 538, 7625 doi: 10.1038/nature19804

これまでの抗マラリア薬は、主に天然物あるいは「ドラッグライク」な合成化合物の2種類に由来していた。今回我々は、天然物に似た三次元特性を持ち、通常のスクリーニングライブラリーには少数しか含まれない多様な合成化合物を集めた独自のライブラリーを利用することによって、新しい作用機構を持つ抗マラリア薬が発見できるかを検討した。その結果、既知の作用機構を持つ複数の化合物と共に、新規の作用機構を持つ化合物を同定した。後者である二環式アゼチジン類は、抗マラリア薬の新しい標的であるフェニルアラニルtRNAシンテターゼを阻害する。これらの分子は複数のin vivo効力マウスモデルにおいてマラリア原虫に対し阻害効果を示し、全ての生活環段階において単回低用量投与による完治を達成した。これらの知見から、二環式アゼチジン類には、単回経口投与でマラリアの治癒と伝播防止とともにリスク集団を守ることができる可能性があることが分かり、多様性指向合成が有望な治療標的を探す強力な方法であることが示された。

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