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老化:ヒトの寿命の限界を示す証拠
Nature 538, 7624 doi: 10.1038/nature19793
19世紀以降、技術の進歩に後押しされ、ヒトの平均余命は大幅に延びた。人口統計学的な証拠からは、高齢死亡率の持続的な低下と、死亡時最高年齢の上昇が明らかになっており、これによってヒトの寿命が延びている可能性がある。さまざまな動物種において、寿命には柔軟性があり、遺伝的あるいは薬剤による介入で延長することが観察されており、これらの結果から、寿命が種特異的な厳しい遺伝学的制約を受けていない可能性が示唆されている。本研究で我々は、全球の人口統計学的データを解析することで、加齢に伴う生存の改善が100歳を超えると低下する傾向があり、世界最高齢者の死亡時年齢が1990年代から上昇していないことを示す。今回の結果は、ヒトの最大寿命は固定されており、自然制約を受けていることを強く示唆している。

