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惑星科学:67P/チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星の粒子に含まれる高分子量の有機物質

Nature 538, 7623 doi: 10.1038/nature19320

彗星の塵に固体の炭素質物質が存在することは、1P/ハレー彗星から得られた粒子に炭素、酸素、窒素などの元素が検出されたことで確実なものとなった。炭素質物質の起源は星間物質であると一般的に考えられているが、太陽が形成された後に残ったガスや塵の雲である太陽系星雲内で形成された可能性もある。こうした固体の炭素質物質は地球から観測できないため、明確な特性評価ができていない。しかし、多くの気体有機分子が観測されており、それらは主に彗星核の表面あるいは表面下に存在する氷の昇華によるものである。こうした氷は、太陽系星雲中でほとんど変化しなかった星間物質に由来する物質で形成された可能性がある。本論文では、67P/チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星から放出された塵粒子中に固体有機物質をin situ検出したことについて報告する。この有機物質中の炭素は非常に大きな高分子化合物に束縛されており、この有機物質は炭素質コンドライト隕石に見られる不溶性有機物質に似ている。隕石中の有機物質は星間物質中と太陽系星雲中の両方あるいはどちらかで形成された可能性があるが、ほぼ確実に隕石の親天体中で変質している。今回観測された彗星の固体の炭素質物質は、隕石の不溶性有機物質と同一起源の可能性があるものの、彗星に取り込まれた前と後、あるいは前か後でそれほど変質しなかったと結論される。

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