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構造生物学:呼吸鎖超複合体の構造

Nature 537, 7622 doi: 10.1038/nature19774

ミトコンドリアの電子伝達鎖複合体は、さらに超複合体に組織化されて細胞呼吸を遂行している。今回我々は、哺乳類(ヒツジ)の超複合体の3種類の構造を低温電子顕微鏡を使って明らかにした。超複合体CICIII2CIV(レスピラソーム)には数の多い「密な」構造と数の少ない「緩んだ」構造という2種類の異なった構造があることが分かり、前者は分解能5.8 Å、後者は分解能6.7 Åで構造が解かれた。この2つは、超複合体の集合あるいは解体における異なった段階に相当するのかもしれない。また超複合体CICIII2の構造も、分解能7.8 Åで決定した。観察された密集状態は全て、個々の複合体に含まれる既知の80個のサブユニット(132本の膜貫通ヘリックスを含む)に帰属させることができた。個々の複合体は密接に結合しているが、このような結合は超複合体の構造によって異なっており、複合体IVのサブユニットCOX7aは接触の相手を複合体IIIから複合体Iに切り替えている。超複合体内での活性部位の配置は、活性酸素種生成の制御を助けている可能性がある。我々の知るかぎり、これらは電子伝達鎖の支配的で生理機能を持つ状態について初めて得られた完全な構造群である。

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