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植物遺伝学:イネの収量形質に関する雑種強勢のゲノム構造
Nature 537, 7622 doi: 10.1038/nature19760
穀物の増収は、世界の食料安全保障における需要を満たすための長期的な作物育種目標の1つである。ある形質に関して雑種が両親を上回る能力を示す「雑種強勢」は、作物育種の重要な戦略となっている。イネの収量に関する雑種強勢の遺伝的基盤を調べるため、今回我々は、代表的なイネの雑種(ハイブリッドイネ)17組の交配によりF2を1万74系統作製し、それらのゲノム塩基配列を解読して表現型を記録した。現代のハイブリッドイネ品種は、異なる雑種育種システムに対応する3つのグループに分類された。全ての系統に共通する雑種強勢関連座位は1か所も見つからなかったが、それぞれのグループ内では、雑種の父親に対する収量優位性の大部分が母親由来の少数のゲノム座位によって説明された。全ての穀粒収量形質をひとまとめに考えた場合、それらの座位の一部について、収量関連形質に関するヘテロ接合座位の部分優性と、全体的な能力に関して優良親を上回る雑種強勢(better-parent heterosis)の裏付けが得られた。これらの結果は、雑種強勢のゲノム構造とイネの雑種育種に関する有用な情報をもたらす。

