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有機化学:活性化されていないC–H結合の部位選択的かつ立体選択的な官能基化
Nature 533, 7602 doi: 10.1038/nature17651
実験室での複雑な有機分子の合成は、炭素–酸素結合や炭素–ハロゲン結合などの官能基の導入と操作に大きく依存している。炭素–水素結合ははるかに反応性が低く、選択的な官能基化が難しい。官能基の代わりにC–H結合を自在に修飾するC–H官能基化という考えは、有機合成の標準的な論理におけるパラダイムシフトとなる。このC–H官能基化という方法を一般に役立つようにするには、効果的な部位選択的C–H官能基化戦略を開発する必要がある。部位選択性の問題に対する最も実用的な解決策は、分子内反応か、基質内での配向基の使用のいずれかに頼るものである。困難であるが融通性が高いと考えられる方法は、触媒制御を用いて、特定基質内のどの部位を官能基化するか決定することであると思われる。今回我々は、二ロジウム触媒を用いて、n-アルカンや末端置換n-アルキル化合物を高い部位選択性・ジアステレオ選択性・エナンチオ選択性でC–H官能基化したことを報告する。この反応は高い収率で進行し、ハロゲン化物、シラン、エステルなどの官能基が適合する。今回の研究結果は、C–H官能基化反応において、配向基やアンカー基を分子内に存在させなくても、高い部位選択性が実現できることを実証するものである。

