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有機化学:触媒を用いた交差メタセシスによるZ-ハロゲン化アルケニルの直接合成
Nature 531, 7595 doi: 10.1038/nature17396
オレフィンメタセシスは、現代の有機化学に大きな影響を与えてきたが、非環状ハロゲン化アルケニルの生成に利用できる高効率プロセスが存在しないなど、依然として重大な欠点を持っている。ハロ置換ルテニウムカルベン錯体は、急速に分解するか、低い活性や最低の立体選択性しか示さないため、対応する高酸化状態の系に対する理解は限られている。今回我々は、これまで知られていなかったハロ置換モリブデンアルキリデンという化学種が並外れて活性が高く、非環状1,2-二置換Z-ハロゲン化アルケニルを生成する高収率オレフィンメタセシス反応に関与し得ることを示す。この変換は、in situで生成される、扱いやすい市販の未精製1,2-ジハロエテン液体試薬と共に使用できる少量の触媒によって促進され、常温で4時間以内に高転換率まで進行する。我々は、多くの塩化アルケニル、臭化アルケニル、フッ化アルケニルを、最高91%の収率と完全なZ選択性で得た。今回の手法を用いれば、容易に生物活性化合物が合成できる他、複雑な有機分子の部位選択的かつ立体選択的なフッ素化が可能になる。

