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植物科学:植物のペプチドホルモンであるファイトスルフォカインによるアロステリックな受容体活性化
Nature 525, 7568 doi: 10.1038/nature14858
ファイトスルフォカイン(PSK)は二硫酸化ペンタペプチドで、植物の成長や発生に幅広い役割を担っている。PSKを認識するのは受容体PSKRで、これはロイシンリッチリピート(LRR)型受容体キナーゼ(LRR-RK)である。PSK認識の基盤となる機構やPSKRの活性化、最初の結合の下流に位置する成分の実体などは、まだ解明されていない。今回我々はPSKRが遊離状態、PSKと結合した状態、補助受容体と結合した状態にある際の細胞外LRRドメインの結晶構造を報告する。これらの構造から、PSKはPSKRのアイランドドメインに由来する1本のβ鎖と主に相互作用して、逆平行βシートを形成することが分かった。PSKの2個の硫酸部分が直接PSKRと相互作用し、PSKRのPSK認識の感受性を高める。生化学的、構造的、遺伝学的証拠からも裏付けられるように、PSKの結合はPSKRとSERK(somatic embryogenesis receptor-like kinase)のヘテロ二量体形成を促進する。PSKはPSKR–SERKの結合には直接関わっていないが、PSKRのアイランドドメインを安定化してSERKを引き寄せやすくする。これらのデータは、PSKRのPSK認識とPSKによるPSKRのアロステリック活性化の構造基盤を明らかにしており、PSKRに特異性を持つ小型分子の設計に新たな道を開くだろう。

