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エボラウイルス:2014年の西アフリカでの流行の際にギニアで見られた複数系統のエボラウイルス

Nature 524, 7563 doi: 10.1038/nature14612

エボラウイルス病(エボラ出血熱)の未曾有の規模での流行(エピデミック)は、西アフリカで1年以上にわたり続いている。2015年4月29日の時点で、報告されている症例は合計で2万6277件(そのうち1万4895件は研究所で確認済み)となり、1万899人が死亡している。疾病発生の源は、ギニア南東部の森林地帯にあるゲケドゥ県であることが突き止められた。その後、ウイルスは首都のコナクリにまで広がり、シエラレオネ、リベリア、ナイジェリア、セネガル、マリなどの近隣諸国に拡大した。2014年3月、複数の症例がコナクリで最初に見つかった際に、セネガルのダカール・パスツール研究所はドンカ病院内に移動研究室を設置し、コナクリ周辺の市街地やギニアの他の地域へ診断サービスを提供した。この過程を介して、我々は2014年7月から11月にかけてウイルスに感染した患者から、85のエボラウイルス(EBOV)標品を採取した。本論文ではこれらのウイルスの全ゲノム塩基配列について報告する。系統解析から、コナクリやその周辺の都市部などを含めて、ギニアで共循環しているウイルスには3つの系統があり、それらが持続的に伝播していることが分かった。系統の1つはギニアに特有であり、流行の最初期に採取されたウイルスに非常に近縁である。2番目の系統には、おそらく隣国のシエラレオネから複数回にわたって再導入されたウイルスが含まれ、3番目の系統は、その後にギニアからマリへ広がったものである。それぞれの系統は、ビリオンタンパク質35(VP35)、糖タンパク質(GP)、RNA依存性RNAポリメラーゼ(L)タンパク質での非同義変化などの複数の変異によって特徴付けられる。ウイルスGPは、グリコシル化部位の修飾とムチン様ドメインの変異により特徴付けられ、これらはビリオンの外形を変化させている可能性がある。これらのデータは、EBOVが系統特異的で表現型的に重要と思われる多様性を生じさせる能力を現在持ち続けていることを明らかにしている。

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