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がん:グリピカン1によるがんエキソソームの同定と早期膵臓がんの検出

Nature 523, 7559 doi: 10.1038/nature14581

エキソソームは脂質二重層に囲まれた細胞外小胞で、タンパク質や核酸を含んでいる。エキソソームは、あらゆる細胞から分泌され、血中を循環している。現在、循環血中のがん細胞由来エキソソームを特異的に検出および単離することはできない。今回我々は、質量分析法を用いた解析によって、細胞表面プロテオグリカンのグリピカン1(GPC1)が、がん細胞由来エキソソームに特異的に豊富に存在することを突き止めた。がんの患者やマウスの血清にフローサイトメトリーを用いて、GPC1+の循環血中エキソソーム(crExo)のモニタリングと単離を行った。GPC1+ crExoは、膵臓がん患者の血清中に絶対的な特異性と感度で検出され、健常者や良性の膵疾患患者と、早期および進行期の膵臓がん患者を識別することができた。GPC1+ crExoのレベルは手術前後の患者の腫瘍量や生存率と相関した。自然発生の膵臓腫瘍がある患者やマウスのGPC1+ crExoには、特異的なKRAS変異が見られ、またマウスでは、磁気共鳴画像化法によるシグナルが検出されないにもかかわらず、GPC1+ crExoの存在により膵臓の上皮内病変を確実に検出できた。GPC1+ crExoは、早期の膵臓がんを検出して可能な治癒的外科療法を支援するための非侵襲的な診断およびスクリーニングのツールとなる可能性がある。

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