Review
宇宙物理学:初期宇宙の低質量銀河におけるフィードバック
Nature 523, 7559 doi: 10.1038/nature14454
大質量星の形成、進化、死によって、星形成の場を取り囲んでいるガスへ大量のエネルギーと運動量が放出される。一般に「フィードバック」と呼ばれるこの過程では、銀河からのガスの除去、あるいは新しい星を形成するには高過ぎる温度へのガスの加熱のどちらかによって、さらなる星生成が妨げられている。観測結果からは、特に初期宇宙で、星形成率の高い銀河において銀河スケールのガスのアウトフローという形でのフィードバックが明らかになっている。宇宙が約5億歳であった時、暗い低質量銀河におけるフィードバックによって、銀河からの電離放射線の脱出がおそらく容易になったため、銀河間の水素が中性状態から電離状態へと変化し、宇宙の最後の大きな相転移となった。

