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免疫学:TH17細胞は炎症が消散する際に制御性T細胞に分化転換する

Nature 523, 7559 doi: 10.1038/nature14452

炎症は感染に対する有益な宿主応答だが、もし調節されていなければ炎症性疾患を引き起こす可能性がある。TH17系列のヘルパーT(TH)細胞は、ヒトの重篤な炎症性疾患を引き起こすことがある。この細胞は、in vitroでの再刺激時に不安定性(この細胞の特徴であるサイトカインIL-17Aの発現を停止することがある)と可塑性(他のTH系列に典型的に見られるサイトカインを発現し始めることがある)の両方を示す。しかし、転換前と転換後のTH17細胞の転写プロファイリングを免疫応答中にex vivoで行うことは、技術的な限界のために、これまでできなかった。従って、TH17細胞の可塑性が、いくつかのサイトカインの発現変化を単に反映しているだけなのか、それともTH17細胞が分化転換として知られる過程、つまり大規模な遺伝的再プログラム化を起こし、それによってTH細胞の種類が転換されるような過程を生理的に起こすのかは分かっていない。また、TH17細胞の不安定性/可塑性は病原性と関連付けられてきたが、以前に病原性であったTH17細胞が抗炎症性となる細胞運命をとる可能性によって、治療の機会がもたらされるのかどうかも分からない。今回我々は、2種類の新たに作製された細胞運命マッピングマウスモデルを使って、免疫応答の間にTH17細胞を追跡し、以前にIL-17Aを発現していたCD4+ T細胞が、続いて抗炎症性の表現型を獲得するようになることを明らかにした。TH17細胞の制御性T細胞への分化転換は、その特徴的な転写プロファイルに生じた変化と強力な制御能の獲得によってはっきり示された。転換前と転換後のTH17細胞の転写プロファイルの比較からは、カノニカルなTGF-βシグナル伝達が転換に関わっており、その結果として芳香族炭化水素受容体(AhR)も転換に関与していることが明らかになった。従って、TH17細胞は制御性細胞に分化転換し、炎症の消散に関与している。我々のデータは、TH17細胞の不安定性と可塑性は炎症性疾患の治療機会に結び付くことを示唆している。

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