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神経科学:作業記憶の際の空間符号化に必要な海馬–前頭前野間入力
Nature 522, 7556 doi: 10.1038/nature14445
空間作業記憶、つまり行動に関連した空間手掛かりの秒スケールの保存は、認知の基本構成要素の1つである。正しい空間作業記憶に、前頭前野と海馬が共同で寄与することは知られているが、空間作業記憶に重要なこの2つの構造を結ぶ解剖学的経路や、相互作用する時間枠はまだよく分かっていない。今回我々は、マウスで、海馬–前頭前野間の直接的求心結合は空間手掛かりの符号化には重要だが、保持や取り出しには重要ではないことを見いだした。これらの手掛かりは、個々の前頭前野のユニットの活動によって表現されており、これは、空間作業記憶課題の手掛かり符号化の期間に限って、海馬からの入力に依存して見られるものである。これらの手掛かりの符号化の成功は、両構造間のガンマ振動数の同期活動に仲介されるようである。これらの知見は、空間作業記憶の際、海馬–前頭前野間の直接求心路が、課題に関連した空間情報の持続的更新に重要であることを示している。

