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集団遺伝学:青銅器時代のユーラシアの集団ゲノミクス
Nature 522, 7555 doi: 10.1038/nature14507
ユーラシアの青銅器時代(紀元前3000~1000年頃)は、大きな文化的変化の時代であった。しかし、そうした変化が知識の伝達によるものか、それとも人の移動によるものか、また、これらの変化が言語や特定の表現型形質の拡散も促進した可能性があるのかどうかについては意見が分かれている。我々はこれについて調べるため、改良された新しい手法を用いて、ユーラシア各地の古代人101人の標本から低カバー率のゲノム塩基配列を得て解析した。その結果、ユーラシアの青銅器時代は大規模な集団の移動や入れ替わりが起こった高度に動的な時代であり、ヨーロッパとアジアに見られる現在の人口学的構造の主要部分がこの時代に形作られたことが明らかになった。今回得られた知見は、インド・ヨーロッパ語族が前期青銅器時代に広がったとする仮説と一致する。さらに、青銅器時代のヨーロッパ人では皮膚がすでに高頻度で淡色となっていたが、乳糖耐性はまだ低頻度であったことも明らかになり、乳糖耐性に対する正の選択が働き始めたのは従来考えられていたよりも新しい年代だったことが示唆された。

