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古人類学:宇宙線埋没年代測定法によって新たに明らかになった、スタークフォンテンの部層2のアウストラロピテクスと部層5のオルドワン石器群の年代
Nature 522, 7554 doi: 10.1038/nature14268
南アフリカ・スタークフォンテン洞窟の充填堆積物には、豊富さにおいて世界有数のアウストラロピテクス(Australopithecus)化石群が含まれており、下部にはStW 573(「リトルフット」)のほぼ完全な骨格、上部には初期の石器群が見つかっている。しかし、洞窟充填堆積物の歴史が複雑であるため、この遺跡の編年については依然として議論が続いている。ウラン・鉛年代測定法や古地磁気層序学に基づく既存の編年の多くが近年になって疑問視されているが、それは、すでに固まっていた角礫岩の内部に形成された空洞を古いフローストーンが満たしたために層序シーケンスが形成されていないことが分かったからである。宇宙線生成核種による以前の年代測定は不確実性が高く、また、堆積物のリワークを理由に疑義が唱えられている。今回我々は、宇宙線起源のアルミニウム26およびベリリウム10に基づくアイソクロン埋没年代測定法を用いて、StW 573が埋もれていた角礫岩が大きなリワークを受けておらず、その堆積が367 ± 16万年前であったことを示す。この年代は、角礫岩の内部に見られる220万年前のフローストーンと比較してはるかに古い。従って、この骨格はアフリカ東部に生息していた初期のアウストラロピテクス・アファレンシス(Australopithecus afarensis)と同年代のものである。さらに、スタークフォンテンで最古の石器群は218 ± 21万年前のものと分かった。従ってこの石器群は、南アフリカの他の遺跡であるスワートクランズやワンダーワークで発見されたものと年代が近いオルドワン石器群に位置付けられる。

