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構造生物学:ヒト80Sリボソームの構造

Nature 520, 7549 doi: 10.1038/nature14427

リボソームはタンパク質合成を触媒する翻訳装置である。リボソームの構造は、さまざまな生物種に由来するものが原子レベルで解明されているが、ヒトリボソームの構造を得るのは依然として難問である。しかし、この問題への取り組みはヒトの疾病に大きく関わると考えられる。今回我々は、高分解能単粒子低温電子顕微鏡法と原子モデル構築により得られたヒトリボソームのニア原子分解能での構造を報告する。この構造の分解能は平均して3.6 Åであり、最も安定な領域では2.9 Åに達する。これにより、リボソームRNA本体とアミノ酸側鎖、とりわけ転移RNA(tRNA)の結合部位や出口部位にあるtRNAとの特異的な分子的相互作用について、これまでになかった知見が得られた。リボソーム・サブユニット界面については原子レベルでの詳細が明らかになり、これらがリボソーム・サブユニットの回転運動の際に大きく変形することが明らかになった。この構造はさらに、抗生物質の副作用や脱調節したタンパク質合成と関係する疾病について調べるための道を開くだろう。

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