Letter
免疫学:Toll様受容体9によるCpG-DNAおよび阻害的に働くDNAの認識に関する構造基盤
Nature 520, 7549 doi: 10.1038/nature14138
自然免疫は、侵入する細菌やウイルスなどの病原体に対する防御機構の最前線に位置する。Toll様受容体(TLR)は、自然免疫受容体の代表例であり、病原体由来の特異的な分子パターンを感知し、免疫応答を活性化する。TLR9はシトシン–リン酸–グアニン(CpG)ジデオキシヌクレオチドモチーフを含む、細菌やウイルスのDNAを認識する。CpGを含むDNA(CpG-DNA)がTLR9を介して免疫を賦活化させる分子基盤については明らかではない。本論文において我々は、リガンドが結合していないTLR9、アゴニストCpG-DNAが結合しているTLR9、阻害的に働くDNA(iDNA)が結合しているTLR9の3種の結晶構造を示す。アゴニストCpG-DNAが結合したTLR9は、TLR9とCpG-DNAが2対2の比率で対称的な複合体を形成する一方で、iDNAが結合したTLR9は、単量体であった。CpG-DNAは、TLR9の二量体の中の両方のプロトマー、特に片方のプロトマーのN末端の断片(LRRNT–LRR10)ともう片方のC末端の断片(LRR20–LRR22)によって認識された。iDNAは、分子内塩基対によって結合するのに適したステムループ構造を形成し、LRR2–LRR10からなる凹面へ結合した。この構造は、TLR9の機能メカニズムに関する我々の理解を深める重要な基盤となる。

