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構造生物学:ヒトのアディポネクチン受容体の結晶構造
Nature 520, 7547 doi: 10.1038/nature14301
アディポネクチンは、その受容体AdipoR1とApidoR2を介し、5′AMP活性化プロテインキナーゼ(AMPK)やペルオキシソーム増殖因子活性化受容体(PPAR)をそれぞれ活性化することによって、重要な抗糖尿病分子として作用して、健康長寿に寄与している。AdipoR1とAdipoR2は、Gタンパク質共役受容体とは逆のトポロジーで7本の膜貫通ヘリックスを含むと予想されていた。今回我々は、ヒトのAdipoR1とAdipoR2について、それぞれ2.9 Åと2.4 Å分解能での結晶構造を報告する。これらは新しいクラスの受容体構造に当たる。膜を貫通している7本のヘリックスのコンホメーションは、Gタンパク質共役受容体のものとは異なっていて、大きな空洞を取り囲んでおり、空洞内で3つの保存されたヒスチジン残基が亜鉛イオンを配位している。亜鉛結合部位の構造は、アディポネクチンによるAMPKのリン酸化やUCP2の遺伝子発現の増加に関与している可能性がある。アディポネクチンは、受容体のカルボキシ末端尾部ではなく、受容体の細胞外表面と広く相互作用していると考えられる。今回得られた構造情報により、構造機能相関解析がさらに進み、2型糖尿病のような肥満に関連した疾患の治療のためのAdipoRアゴニストの開発と最適化が加速されるだろう。

