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神経科学:喉の渇きを促進するシグナルと抑制するシグナルは脳内の異なるニューロン集団にコードされている

Nature 520, 7547 doi: 10.1038/nature14108

喉の渇きは飲水を促す基本的な本能である。これまでに、視床下部のいくつかの脳室周囲器官のニューロンが喉の渇きを誘導する刺激によって活性化されることが明らかになっている。今回我々は、脳弓下器官で飲水行動を誘導あるいは抑制する2種類の遺伝学的に区別できるニューロン集団を同定した。転写因子ETV-1の発現を特徴とする脳弓下器官の興奮性ニューロンの光遺伝学による活性化は、強い飲水行動を引き起こし、これは水分を十分に摂取した動物個体でも見られる。光刺激によって誘導される行動は水分に極めて特異的であり、光刺激を行ったときにのみ迅速に観察された。一方、小胞GABA輸送体(VGAT)の発現を特徴とする脳弓下器官の第2のニューロン集団の活性化は、水分を渇望するほど喉の渇いた状態の動物個体においても飲水を大幅に抑制する。以上の結果から、動物の飲水行動をオン・オフすることができる生得的な脳回路が明らかになり、この回路はおそらく哺乳類の脳で口渇制御中枢として機能していると考えられる。

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