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代謝:内皮細胞でのdNTP合成には、脂肪酸炭素が不可欠である

Nature 520, 7546 doi: 10.1038/nature14362

血管が発芽する際の内皮細胞の代謝についてはほとんど解明されていない。今回我々は、脂肪酸酸化(FAO)の律速酵素であるCPT1Aがヒトやマウスの内皮細胞から失われると、内皮細胞の移動は影響を受けないが、増殖が障害されて、血管の発芽に異常が引き起こされることを明らかにした。内皮細胞でのFAOが低下しても、エネルギーの大幅な減少や酸化還元状態の恒常性擾乱は起こらないが、DNA複製に使われるヌクレオチドのde novo合成が起こらなくなる。内皮細胞対照群での放射性同位体標識を用いた研究で、脂肪酸炭素は相当量がクレブス回路に補給されていて、アスパラギン酸(ヌクレオチド前駆体)、ウリジン一リン酸(ピリミジンヌクレオシド三リン酸の前駆体)およびDNAに取り込まれることが分かった。CPT1Aのサイレンシングによってこの過程が抑制され、内皮細胞に貯蔵されたアスパラギン酸とデオキシリボヌクレオシド三リン酸が大きく減少した。また、酢酸塩(アセチルCoAへと代謝されて、大きく減少しているFAO由来アセチルCoAの代わりとなる)やヌクレオシド混合物によって、CPT1Aがサイレンシングされた内皮細胞の表現型が救済された。さらに、マウスでCPT1を阻害すると目の病的な血管新生が抑えられた。このことは血管新生を阻害する新しい方法を示唆している。

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