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植物科学:マイクロRNAの一次転写産物は調節性ペプチドをコードしている
Nature 520, 7545 doi: 10.1038/nature14346
マイクロRNA(miRNA)は小型の調節性RNA分子で、特定の標的遺伝子のメッセンジャーRNAに結合してそれを切断するなどの方法によってタンパク質への翻訳を阻害し、発現を抑制する。miRNAはずっと大型の一次転写産物(pri-miRNA)として転写されるが、pri-miRNAの機能は十分に解明されていない。今回我々は、植物のpri-miRNAには調節性ペプチドをコードする短いオープンリーディングフレーム配列が含まれていることを示す。タルウマゴヤシ(Medicago truncatula)のpri-miR171bおよびシロイヌナズナ(Arabidopsis thaliana)のpri-miR165aからはそれぞれペプチドが作られ、我々はそれらをmiPEP171bおよびmiPEP165aと命名した。これらは、それぞれに対応する成熟miRNAの蓄積を増強し、その結果として根の成長に関与する標的遺伝子の下方制御が引き起こされる。miRNAにコードされるペプチド(miPEP)の作用機構には、pri-miRNAの転写増大が含まれている。シロイヌナズナおよびタルウマゴヤシでは、他にも5つのpri-miRNAが、活性を持つmiPEPをコードしており、従ってmiPEPは植物界全体に広く存在すると考えられる。化学合成したmiPEP171bとmiPEP165aを植物に与えると、それぞれに対してmiR171bとmiR165aの蓄積が特異的に引き起こされ、側根の発達が低下して主根の成長が促進されることから、miPEPは農学分野で応用可能と考えられる。

