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気候科学:組織化した深い対流の頻度の変化によって生じる熱帯の降水量の増加

Nature 519, 7544 doi: 10.1038/nature14339

全球降水量の増加は、気候の温暖化と関連付けられており、水循環の強化に起因する。しかし、降水量の増加は空間的に一様でない。観測とモデルから、降水量の変化の分布には「湿潤な場所がより湿潤になる」や「より暖かい場所がより湿潤になる」という特徴があることが見いだされている。降水量のこうした変化の大部分が熱帯域で起こっており、従って、おそらく対流に関連している。しかし、観測された変化をもたらす物理過程は完全には明らかになっていない。本論文では、熱帯の降水量の地域的な増加の大半が、組織化した深い対流の頻度の変化と関連があることを、観測結果から示す。さまざまな対流様式が降水へ与える影響を評価することによって、組織化した深い対流の頻度変化の空間パターンと、観測される降水量の正負の両方の変化には大きな相関(相関係数0.69)があり、このパターンから、降水量の増加パターンの大部分を説明できることが見いだされた。対照的に、あまり組織化していない深い対流の変化や組織化した深い対流内の降水量の変化は、降水量の変化にそれほど寄与しない。こうした結果から、組織化した深い対流は降水の変化と熱帯大気のダイナミクスの変化をつなぐものであることが分かり、降水量の変化をより深く理解するための枠組みが得られた。気候モデルにおいて対流の組織化のさまざまな度合いが区別されていないことを考慮すると、今回の結果から、温暖化する気候における正確な降水量予測を実現するための将来の気候モデルの開発において、優先すべき領域が明らかになった。

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