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生化学:精製タンパク質による真核生物のDNA複製起点発火の調節
Nature 519, 7544 doi: 10.1038/nature14285
真核細胞はDNA複製を複数の起点から開始するが、正確なゲノム複製を促進するには、これらの起点からの複製開始を毎回の細胞周期で厳密に調節する必要がある。この目的を達成するために、複製開始は時間的に異なる2段階に分けられており、第1段階では、G1期に二重六量体のMCM(minichromosome maintenance)複合体が複製起点に結合し、第2段階では、S期にこのMCM複合体が活性のあるCMG(Cdc45–MCM–GINS)ヘリカーゼへと変換される。今回我々は、42個のポリペプチドから構成される16個の精製複製因子を用いて、出芽酵母のDNA複製開始を再構築したことを報告する。複製起点に依存した複製開始はin vivoで見られる調節を再現した。サイクリン依存性キナーゼ(CDK)は、複製起点認識複合体(ORC)をリン酸化することでMCMの結合を抑制し、また、Sld2やSld3をリン酸化することでCMGの形成を促進する。Dbf4依存性キナーゼ(DDK)は、MCMをリン酸化することで複製を促進し、また、添加の順序がCDKの前後どちらになっても作用できる。これらの実験から、真核生物のDNA複製の調節に必要なタンパク質、プロテインキナーゼの基質およびコファクターの最小限のセットが明らかになった。

